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03:札幌市営路面電車  
JR北海道431系クモハ431(登場当時)
定山渓鉄道431系2000番台車両解説

1995(平成7)年4月の東札幌連絡線及び市営地下鉄平岸支線開業時に真駒内始発の快速エアポート(定鉄線内では急行)用に導入された、JR北海道431系の同型車で私鉄初の交直流車である。これは南区方面から新千歳空港へ向かう際、地下鉄で札幌駅へ出るしか今まで手段がなく、市営平岸支線と言う存在があるのに勿体無いという意見が以前からあり、平岸支線白石五輪駅から市電東西線大通駅への連絡線開業によるダイヤ改正で431系と同じくして登場したものである。

元々JRの431系と共通運用を組む関係から可能な限りJR規格で製作されており、帯色が定鉄旧塗装であるフェザントグリーンになっている他は全てJRの431系と共通化されており、全般検査も緑ヶ丘車両所ではなくJRの苗穂工場に委託しているなど、定鉄側からするとイレギュラーな要素が多い。CS-ATCを搭載しておりスペック上は札幌市営地下鉄南北線への乗り入れも可能であるが、停車位置とドア配置の関係で現在に至るまで乗り入れの経歴は無い。なお、この車両が定鉄におけるフェザントグリーン塗装復活の始まりなのは言うまでも無い

1995(平成7)年6月の連絡線開業に合わせて3両編成3本が東急車輛にて落成した後、JR保有の0番台車同様の完全回生ブレーキ化に伴う屋上抵抗器の撤去等を経て現在に至っているが、uシートの設置が行われなかったため未だに原型の編成美を保っている事からファンの間では定鉄編成の人気の方が高いらしい。

■コメント

431系の本命?定鉄仕様2000番台です。定鉄が健在であり、なおかつ平岸〜東札幌〜白石間が健在であれば真駒内始発のエアポートを運転してもおかしく無いだろうと言う事である意味無茶ですが登場させてみました。時代設定から行くとつくばエクスプレスのTX2000に先駆けること8年、北越急行の681系2000番台に先駆けること1年で私鉄初の交直流車になるわけですが(笑)

外見は無難にJR仕様と余り変えていません。定鉄も石狩線の建設を始めて余計な設備投資は避けたいところだったろうし、共通運用を考えたら奇をてらうわけにもいかないでしょう。基本的には帯色とマーキングだけにとどめています(^^;

車両詳細
製造初年 1995(平成7)年 台車形式 N-DT431/N-TR431
(軸梁式ダイレクトマウントボルスタレス台車/ヨーダンパ付)
改造初年   電動機・駆動形式 1TB2010-0GC02誘導電動機(190kw) 
中空平行軸カルダン駆動TD継手
全長(連結面間距離) 20800mm パンタグラフ形式 N−PS−785A型(シングルアーム式)
全幅 2890mm 制御方式 2レベルVVVFインバーター
回生優先編成電空協調制御
(GTOサイリスタ:独シーメンス社SIBAS32)
全高(パンタ折り畳み面) 3680mm ブレーキ方式 回生ブレーキ併用電気指令空気ブレーキ
(回生失効速度5km/hまで)
重量 41.5t(クモハ431)+42.0t(モハ431)+30.0t(クハ431) 運転最高速度(加減速度) 130km/h(加速2.5km/s。減速3.5km/s)
乗客数 クモハ431:85名(座席45+立席40)
モハ431:92名(座席48+立席44)
クハ431:85名(座席45+立席40)
在籍両数 3両編成3本9両
製造メーカー 東急車輛 横浜製作所    
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