Contents03-02 Vehicles Descroption  車両解説
 
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01:定山渓鉄道  

東急5000系改造である2400系を新しい主力とした定鉄であるが、10分〜15分ヘッドでの運転を行うのに必要な数は揃えられなかった。このため予算の関係上一度断念されていた札幌市営1000系同型車を導入したものがこの定鉄4000系である。
  同時にこの車両は定鉄初の新製高性能車・オールアルミ車・連接車、サイリスタチョッパ車と言う「定鉄初」を4つも兼ね備えた珍しい車両であるとも言える。
制御機器の価格が高いためか、地方私鉄へのチョッパ制御車の導入例は極めて少なく、この車両が数少ない例の一つであるのもまた特筆するべき事であろう。 基本は市営1000系と同様のオールアルミ13.8m二車体連接構造であるが、 当時の流行を反映して貫通扉をオフセットした大胆なマスクの1000系に対してこの4000系は車体中心においた大人しめの顔になっているのが特徴である。だが札幌市営のミントグリーンに対してこの時代定鉄のラインカラーであったバーミリオン(朱赤)を基本とした派手な塗装(京急800型に類似)は「消防車」「似非京急」、はては「シャア専用」などとも言われ、札幌市営や白石五輪で顔をあわせるJRのステンレス車と並ぶとその派手さはさらに目立つ。高架開業までに二車体連接2ユニット4両編成4本、計16両が導入。
  後に札幌市営地下鉄の新琴似延伸に伴い、8両編成2本が増備されて現在は24両が稼動中である。現在は冷房化の上市営1000系と共通運用で北24条〜簾舞間の運用についているが、ホーム有効長の関係で簾舞以遠の普通列車運用には今に至るまで付いていない。今や車齢は20年を越え、電機子チョッパ制御のメンテナンスコストが問題になっているが、八連を組んだ際の5500系などの20M車7連に匹敵するその収容能力の高さはラッシュ時のエースとして今後しばらくは活躍を約束されているものと言えるだろう。

■コメント

札幌市営の同型車である定鉄4000系です。この車両は譲渡車ばかりでは色気が無く、青ガエルの更新車では数が足りない(長電と定鉄で全部使ってしまうわけにもいかんでしょう)上に札幌市営と比べたら定鉄車両が結構みすぼらしいラインナップに思えたのである意味「ウソ」としての説得力が薄いのを承知で登場させてみました。何せ現実の札幌地下鉄は80年代半ばの時点で2000系8両編成20本+3000系8両編成5本と言う連接車だけで25本200両も居たんで、定鉄も相当な数の車両をそろえなければいかんと思うので。
  オフセット貫通扉はさすがに無理あるよなーと言う思いから前面デザインは中央貫通扉のオーソドックスなものに変更。プレビュー版の顔に対して小田急9000系や新京成8000系に近い窓ケースの中にライトを収めた顔立ちにしてみました。やや野暮ったい印象ですがそれなりに纏まった顔になったかと思ってます。反対に塗装は定鉄カラーの赤一色を基調にしてみましたけど…。このカラーリングで「シャア専用」は無理があるか。まぁ1000系のミントグリーンが量産型ザクと言う事で(笑/初代ガンダムのTV放映当時はあんな色だった記憶あるんですよねー)
  こんな電車が8連で国道230号沿いの渓谷をくねくね曲がりながら走っている光景…生で見てみたいものです。

車両詳細
製造初年 1977(昭和52)年 台車形式

両端動力台車:東急車輛製TS-910型台車
(円筒軸案内方式)

中間付随台車:東急車輛製TS-920型台車
(円筒軸案内方式)

改造初年   電動機・駆動形式 HS-22436-03RB(150kw)
中空平行軸カルダン駆動TD継手
全長(連結面間距離) 13500mm パンタグラフ形式  PS-102B(直流用下枠交差型)
全幅 2850mm 制御方式  電動カム軸発電制動及び抑速制御付き
  電機子チョッパ制御(1C4M)
全高
(パンタ折り畳み面)
3450mm ブレーキ方式  電磁直通空気ブレーキ
重量 30.2t(クモハ4100)/26.2t(モハ4100) 在籍両数  二車体重連4両編成X4本 計16両
  二車体4重連8両編成X2本 計16両
乗客数 90名(座席30+立席60)    
製造メーカー 東急車輛株式会社 長津田工場    
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